電話番号用のアクセス解析タグを設置すれば、スマホサイトに記載してある電話番号からどれくらい電話が掛かってきたのかがわかります。(*注1)
電話の利用頻度を知ることができればスマホサイトの貢献度がわかりますし、電話番号を記載している位置の改善などにも繋げられます。
したがって、一般的なアクセス解析と同様に、電話のアクセス解析も有効な調査手段になりますので、ぜひ、ご利用をオススメします。
なお、アクセス解析はグーグルアナリティクスを利用して行ないますので、グーグルアナリティクスの利用が前提となります。
アクセス解析のタグは以下の方法でカンタンに設置が可能ですが、不明の場合は当社で代行することも可能です。
スマホに電話番号の記載があっても、タップして電話ができないと、せっかくの機会を失ってしまいユーザーのサイト離れも起こるかもしれません。
スマホサイト制作時に、お客様からの指示がないと設定していない制作会社も多いので、この機会にご確認ください。
なお、iPhoneユーザーの方はご自身のスマホでタップできても、アンドロイドではタップで電話番号が掛けられない場合もありますのでご注意ください。iPhoneの標準ブラウザであるSafariは、電話番号を自動的にリンクする機能が備わっているので、サイトのソースを確認できない場合は、アンドロイドのスマホを見て確認して見てください。
もし、タップで電話が掛けられる設定になっていない場合は、下記のタグを参考に電話番号の部分を変えてください。
<a href="tel:電話番号">電話番号</a>
※電話番号には対象の電話番号を入れてください。 ※aタグ内のテキスト(電話番号)を、imgタグを使って画像(電話バナー)にすることもできます。 ※不明の場合は制作会社に確認いただくか、有料ですが当社で代行することもできます。
スマホに記載してある電話番号からどれくらい電話が掛かってきたかがわかるアクセス解析には、Googleアナリティクスの「イベントトラッキング」という機能を利用します。
使用するタグは、上記のリンクタグに以下の記述を加えるだけです。
onclick="ga('send', 'event', 'カテゴリ', 'アクション', 'ラベル);" (*注2)
※上記のカタカナの部分の意味は以下通りです。
【カテゴリ】アクセス解析時に確認するイベントの分類で、「必須」項目になります。
【アクション】カテゴリに対して何をしたのかがわかる行動名で、「必須」項目になります。
【ラベル】さらに細かく分類したいときに記述する名称で、「任意」項目になります。
※それぞれ、アクセス解析を確認した時に見やすくなるように、分かりやすい言葉に変えてタグを作成します。
電話が掛けられる設定にアクセス解析タグをプラスした例は以下の通りです。
<a href="tel:電話番号" onclick="ga('send', 'event', '電話リンク', 'タップ', '電話バナー');"> <img src="画像URL"></a>
※上記の例ではカタカナ部分を、以下の分かりやすい名称にしています。
カテゴリは、電話リンクの件数を計測するため「電話リンク」という名称にしました。
アクションは、ユーザーがタップという行動をするので「タップ」という名称にしました。
ラベルは、電話バナーをタップしたときに計測されるので「電話バナー」という名称にしました。
アクセス解析のタグを設置したあとに、実際にどれくらい電話が掛かってきたかは、以下の手順でご確認いただけます。
※自分でテストタップをして翌日確認した時に合計イベント数が0件のままでしたら、タグが違っている可能性があります。(*注3)
Googleアナリティクスの左ナビのイベントをクリックして、表示されるサマリー以下のタブを開きます。
「サマリー」にはイベント全体のまとめ的な要約が記載されています。
「上位のイベント」にはカテゴリに記載した名称が記載されています。
「ページ」には各ページ別のイベント数(電話のイベントのみの場合は電話を掛けた件数)が記載されています。
上記の、「上位のイベント」のイベントカテゴリをクリックすると、タグで設定したイベントアクションのページが開きます。さらにイベントアクションをクリックするとイベントラベルが開く形になります。
下記の画像は、上から順に「イベントカテゴリ」「イベントアクション」「イベントラベル」の見本で、記載れている文字はタグの該当部分にカタカナで入れた名称になっています。
下記の見本は、電話リンク以外にも、PDFファイルの申込書をダウンロードした件数も同時に解析をしています。(*注4)
イベントラベルはフッタという名称で電話バナーからの件数と、本文中にある電話番号からの件数を確認できる形にしてあります。
(*注1)実際は電話番号のキーパッドが開いた件数になりますので、電話を掛けた件数とは異なります。
(*注2)ラベルの更に細かい分類に「値」という数字を割り当てる要素もありますが、任意項目ですので割愛しています。
(*注3)電話バナーのアクセス解析タグに問題がない場合は、Googleアナリティクス自体が旧バージョンのタグになっている可能性があります。ソース内のアナリティクスのタグを確認して、[UA-]から始まるトラッキングIDの列の先頭が[ga]になっていない場合は旧バージョンのタグになりますので、すべてのページにあるアナリティクスのタグを新バージョンのユニバーサルアナリティクスのトラッキングコードに差し替えてください。
(*注4)Googleアナリティクスのイベントは、「電話タップ」の件数確認以外にも、「PDFのダウンロード」「外部サイトへのリンク」「動画の再生」などの件数調査にも使用できます。